【世界の頂点】アメリカのヘッジファンドを資産や利益などでランキング!

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    本記事では様々な資産運用先を紹介しておりますが、クローズドな資産運用先は投資方法などの詳細情報が公開されていません。資産運用先に関するご質問やご相談がありましたら、LINEメールで私までお問い合わせください。

アメリカで有名なヘッジファンドってどんなファンド?

アメリカのヘッジファンドはどれくらい稼いでいるの?

アメリカのトップレベルのヘッジファンドに投資することはできるの?

そんな思いから、こちらの記事に辿り着いたのではないでしょうか?

アメリカはヘッジファンド発祥の地であり、現在も世界トップレベルのファンドが多数存在しています。

本記事では、そんなアメリカのヘッジファンドを運用資産残高や利益など様々な角度のランキングから徹底分析します!

PB池田
日本在住の個人投資家が、アメリカのトップレベルのヘッジファンドに投資することは可能なのかについても記事の後半で解説しています。

※そもそもヘッジファンドって何?という場合は、こちらの記事で簡単にヘッジファンドの概要を解説していますのでご参考にしてください。

この記事を書いた人
プライベートバンカー
PB池田
関西出身で外資系コンサル会社に勤める40代の個人投資家。前職は銀行員だったが、転職を機に本格的な資産運用を始める。証券アナリスト・プライベートバンカーの資格を有しており、現職では大手金融機関へのアドバイザリーに従事。職業病で徹底的にリサーチしないと投資できない性格で、ブログでは様々な資産運用先を紹介している。2022年現在、自身の運用資産は7,000万円を超える。

アメリカのヘッジファンド運用資産残高ランキング

Rank ヘッジファンド名 運用資産残高 前年比
1 ブリッジウォーター・アソシエイツ
(Bridgewater Associates)
1,057億ドル +6.9%
2 ルネッサンス・テクノロジーズ
(Renaissance Technologies)
580億ドル -17.1%
3 ミレニアム・マネジメント
(Millennium Mgmt.)
523億ドル +19.1%
4 DEショー・グループ
(D.E. Shaw Group)
397億ドル +16.0%
5 ツー・シグマ・インベストメンツ
(Two Sigma Investments)
395億ドル +1.8%
6 ファラロン・キャピタル・マネジメント
(Farallon Capital Mgmt.)
381億ドル +27.0%
7 シタデル
(Citadel)
376億ドル +9.6%
8 デビッドソン・ケンプナー・キャピタル・マネジメント
(Davidson Kempner Capital Mgmt.)
373億ドル +17.3%
9 バウポスト・グループ
(Baupost Group)
310億ドル +6.5%
10 AQRキャピタル・マネジメント
(AQR Capital Mgmt.)
261億ドル -18.7%

こちらが2021年6月30日時点でのアメリカのヘッジファンドの運用資産残高(AUM)ランキングのTOP10となります。

データは機関投資家の資金の流れを調査・分析しているPensions & Investmentsが提供しているランキングから引用しています。

実はこのランキングで8位のデビッドソン・ケンプナー・キャピタル・マネジメントまでが世界のTOP10にランクインしています。

つまり、世界のヘッジファンドの運用資産残高ランキングTOP10のうち8ファンドはアメリカのヘッジファンドなんです!

運用資産残高という面から見ると、世界の投資資金がアメリカのヘッジファンドに集まっているのがわかりますね。

PB池田
ランキングのTOP5については、どんなヘッジファンドなのか解説します。

ブリッジウォーター・アソシエイツ

ブリッジウォーター・アソシエイツは、コネチカット州ウエストポートを拠点とする世界で最も大きな資産を動かすヘッジファンドとして知られています。

創業者兼共同最高投資責任者であるレイ・ダリオ氏が1975年に設立し、2013年に世界最大のヘッジファンドとなりました。

運用スタイルは「最小リスクで最大の利回りを目指す」というもので、2008年のリーマンショックでもプラスの運用成績で乗り切っています。

この下落局面での強さを評価されて、公的年金の中では米国最大であるカリフォルニア州職員退職年金基金も同社に資金を投資しています。

投資戦略は経済動向に基づくグローバルマクロ運用を専門としており、従業員数は1,000人以上と非常に規模の大きいファンドです。

ブリッジウォーターでは「オールウェザー」と「ピュアアルファ」と「ピュアアルファ・メジャーマーケット」という3種類のファンドを運用しています。

オールウェザーは直訳すると「全天候」という意味で、どんな市場環境でも収益を上げることを目指すファンドです。

ピュアアルファは意訳すると「純粋な収益」という意味で、ファンドマネージャーの能力の分だけ収益が大きくなることを目指すファンドです。

ピュアアルファ・メジャーマーケットはピュアアルファの中でも主要市場のみを投資対象とするファンドです。

ブリッジウォーターの顧客は機関投資家に限定しているのでリスクの高い運用はできませんが、それでも平均年率15%程度と確実にリターンを積み上げています。

PB池田
機関投資家が対象のファンドなので、残念ながらアメリカの個人投資家でさえブリッジウォーターには投資できません。

ルネッサンス・テクノロジーズ

ルネッサンス・テクノロジーズは、ニューヨーク州ロングアイランドを拠点とする世界で最も成功しているヘッジファンドとして知られています。

創業者であるジェームズ・シモンズ氏が1978年に前身であるモネメトリクス(Monemetrics)を設立して、1982年に社名をルネッサンス・テクノロジーズに変更しました。

ジェームズ・シモンズ氏は2010年に代表の座を退いていて、現在はピーター・ブラウン氏がCEOを務めています。

投資戦略は数学的・統計的分析から導き出された定量的モデルを用いたシステマティックな取引を行う「クオンツ運用」です。

ルネッサンス・テクノロジーズは経済学者を一切雇わず従業員は数理学者ばかりで、初期メンバーも以下の通り高学歴の面々です。

メンバー 卒業大学 博士課程 受賞歴
ジェームズ・シモンズ マサチューセッツ工科大学 カリフォルニア大学バークレー数学博士 ヴェブレン賞
レニー・バウム ハーバード大学 ハーバード数学博士
ジェームズ・アックス ブルックリン工科大学 カリフォルニア大学バークレー数学博士 コール賞
エルウィン・バーレカンプ ハーバード大学 ハーバード電気工学博士

現在では従業員300人以上のファンドとなりましたが、そのほとんどが数理関係の博士号取得者だと言われています。

ルネッサンス・テクノロジーズの代表的なファンドは1988年から運用開始されたメダリオン・ファンドです。

メダリオン・ファンドの1988年~2018年の平均リターンは年率40%程度で、投資の神様と言われるウォーレン・バフェットよりも高い成績です。

特に荒れた相場で力を発揮して、リーマンショックがあった2008年は+80%超のハイリターンを記録しています!

運用資産残高では1位のブリッジウォーターに劣りますが、この運用成績が最も成功しているヘッジファンドと言われる所以です。

ただ、メダリオン・ファンドは1993年から外部の投資家には非公開となっており、現在および過去の従業員とその家族のみが利用できます。

ルネッサンス・テクノロジーズにはメダリオン以外に「RIEF」「RIDA」「RIDGE」の3つのファンドがありますが、いずれも機関投資家向けです。

PB池田
仮に個人投資家が投資できたとしても、メダリオン以外のファンドは年率10%程度とあまり魅力的なファンドではありません。

ミレニアム・マネジメント

ミレニアム・マネジメントはニューヨークを拠点とする世界最大規模のヘッジファンドです。

共同創業者で会長兼CEOのイスラエル・イングランダー氏が1989年に設立しました。

もう一人の共同創業者であるロナルド・シア氏は、当初のファンドの業績が振るわなかったことを理由に設立半年で退社しています。

ミレニアム・マネジメントの投資戦略はマルチストラテジーで、社内には200を超える投資チームが存在し様々な戦略で資産を運用しています。

拠点はニューヨーク以外にロンドン、シンガポール、香港、東京、グリニッジ、ジュネーブなどグローバルに展開し、従業員数は約3,000人と大規模です。

ミレニアムマネジメントは投資家に厳しい償還条件を課していることで有名で、最近では四半期に5%しか引き出せないという条件で新規投資を受け入れています。

市場が不安定になった場合に大量に償還請求されるのを避けるため、投資家の資金をより長期間にわたって確保しようという狙いです。

名もなきファンドがやれば詐欺を疑われるような条件ですが、それでも新規資金は大量に流入しています。

創業から安定したリターンを積み上げてきたからこそ、それでも投資したいという揺るがぬ信頼を寄せる投資家が多数いるのでしょう。

PB池田
新規資金の大半は既存投資家による利益の再投資か追加投資であり、新規投資家の受け入れは原則行っていないようです。

DEショー・グループ

DEショー・グループはニューヨークを拠点とするヘッジファンドです。

スタンフォード大学で博士号を取得した創業者であるデービッド・ショー氏がモルガン・スタンレーから独立して1988年に設立しました。

初期の従業員の大半は数学者・科学者・コンピュータプログラマーで、1990年~1994年まで後にAmazonの創業者となるジェフ・ベゾス氏も働いていたそうです。

社名にもなっているデービッド・ショー氏は2002年に会社を指揮する立場から退き、現在は6人のメンバーからなる執行委員会が会社を経営しています。

拠点をニューヨーク以外にボストン、香港、ハイデラバード、上海、ロンドン、ルクセンブルグ、バミューダに置き、グローバルに活躍する企業です。

DEショー・グループは複雑な数学モデルと高度なコンピュータプログラムを開発して、金融市場のアノマリーを利用した運用スタイルで知られています。

DEショー・グループの投資戦略はマルチストラテジーです。

1990年代までは、転換社債アービトラージ戦略など主に価格のゆがみに着目した運用で運用実績を出していました。

しかし、バンク・オブ・アメリカと提携して行った債券アービトラージ戦略の運用で大きな損失を被り、様々な戦略に分散投資していくようになりました。

2000年代からは未上場会社や破綻企業に投資するプライベートエクイティ戦略で実績を伸ばし、アメリカでもトップクラスのヘッジファンドの地位を確立しました。

DEショー・グループは長期間に渡り良好な運用実績をあげていますが、近年は投資家への手数料を引き上げる強気の動きを見せています。

PB池田
DEショー・グループは、2013年から新規投資の受け入れを停止していると言われています。

ツー・シグマ・インベストメンツ

ツー・シグマ・インベストメンツはニューヨークを拠点とするヘッジファンドです。

数学の学位と統計学に修士号を持つジョン・オーバーデック氏とコンピューターサイエンスの博士号を持つデビッド・シーゲル氏が共同で2001年に設立しました。

実は両者は本ランキングの4位で紹介したDEショー・グループで同僚として働いており、そこで出会っているのです。

投資戦略は数学的・統計的分析から導き出された定量的モデルを用いたシステマティックな取引を行う「クオンツ運用」です。

数学モデルとコンピュータプログラムを用いて運用するという点でDEショー・グループと似通っているので、相当影響を受けているのでしょう。

共同経営者の2人の役割分担は明確で、オーバーデック氏が数学モデルを構築してシーゲル氏がエンジニアリングを担当しています。

現在では数学やコンピュータサイエンスの博士号を持つ従業員が200名以上在籍しており、彼らが数学モデルを構築して運用しています。

この構築されたモデルはまさにファンドの利益を生み出す源泉であり資産であるため、情報を漏洩させた従業員への対応は非常に厳しいです。

過去には退職した従業員が数学モデルを自身のメールアドレスに送付したとして、刑事訴追されて刑務所に収監されています。

さらに刑期を終えたその元従業員に対して、30万ドル以上の損害賠償を求めて裁判を起こすという情け容赦ない徹底ぶりです。

PB池田
もちろん情報漏洩した元従業員が悪いのですが、この対応の厳しさでいかに数学モデルがツー・シグマにとって大切なのかがわかりますね。

アメリカのヘッジファンド利益ランキング

Rank ヘッジファンド名 年間利益額
1 タイガー・グローバル・マネジメント
(Tiger Global Mgmt.)
104億ドル
2 ミレニアム・マネジメント
(Millennium Mgmt.)
102億ドル
3 ローン・パイン・キャピタル
(Lone Pine Capital)
91億ドル
4 バイキング・グローバル・インベスターズ
(Viking Global Investors)
70億ドル
5 シタデル
(Citadel)
62億ドル
6 DEショー・グループ
(D.E. Shaw Group)
54億ドル
7 エリオット・アソシエイツ
(Elliott Associates)
50億ドル
8 ファラロン
(Farallon)
29億ドル
9 ポイント72
(Point72)
25億ドル
10 スカルプター・キャピタル・マネジメント
(Sculptor Capital Mgmt.)
23億ドル

出典:Bloomberg

こちらが2020年のアメリカのヘッジファンドの利益(リターン)ランキングのTOP10となります。

データはエドモン・ドゥ・ロスチャイルドグループが運営するファンド・オブ・ヘッジファンドのLCHインベストメンツから引用しています。

なんとこのランキングの7位までは世界ランキングの7位までと同じです!

運用資産残高だけでなく、高いリターンをたたき出す優秀なヘッジファンドがアメリカには多いんですね。

PB池田
2019年は3位だったルネッサンス・テクノロジーズは一部のファンドで損失を出し、2020年はTOP20から陥落しています。

タイガー・グローバル・マネジメント

タイガー・グローバル・マネジメントはニューヨークを拠点とするヘッジファンドです。

創業者であるチェイス・コールマン氏が2001年にタイガーテクノロジーを設立して、後にタイガー・グローバル・マネジメントに社名変更しました。

タイガー・グローバル・マネジメントの主な投資対象はインターネット、ソフトウェア、消費者、金融テクノロジーの各業界です。

設立当初の投資戦略は上場株式のロングショート戦略のみでしたが、2003年からはプライベート・エクイティ戦略も開始しています。

上場株式の代表的なファンドは、Tiger Global Investments(ロングショート)とTiger Global Long Opportunities(ロングのみ)です。

プライベート・エクイティ(PE)戦略とは上場されていない企業に投資する戦略で、成長志向のアメリカ・中国・インドに拠点を置くビジネスに投資しています。

どちらの戦略も投入している資金は同程度だと言われていますが、タイガー・グローバル・マネジメントを今の地位に押し上げたのはPE戦略です。

タイガー・グローバル・マネジメントの強みは「創業者のためのより良い、より安い、より早い資本」を提供できることです。

具体的には、通常は4週間程度かかる投資の意思決定が、タイガー・グローバル・マネジメントでは最短1日で完了します。

業界内では「攻撃的すぎる投資」と言われていますが、結果的には世界トップの利益をたたき出すことに成功しています。

PB池田
実際にFacebook、Alibaba、Uber、Airbnb、LinkedInといった企業が未上場の時期に資金を投資できていることが高リターンに繋がっています。

ミレニアム・マネジメント

ミレニアム・マネジメントは運用資産残高ランキングの3位でも紹介しているので、割愛します。

PB池田
運用資産残高も利益もトップクラスとはすばらしいですね。

ローン・パイン・キャピタル

ローン・パイン・キャピタルはコネチカット州グリニッジを拠点とするヘッジファンドです。

Lone Pine(たった1本の松)の社名は、出身大学であるダートマス大学にあった1本の松の木が稲妻の被害を乗り越えたことに由来しています。

ゴールドマンサックス出身の創業者であるスティーブ・マンデル氏が1997年に設立しました。

スティーブ・マンデル氏は2019年にファンドマネージャーとしての立場からは退きましたが、引き続き経営者としては残っています。

ローン・パイン・キャピタルの投資戦略は上場株式のロングショート戦略です。

長期的なテーマの一つは革新的な巨大インターネット企業への投資で、Amazon、Facebook、Microsoftが上位保有銘柄です。

投資ポートフォリオの40%がテクノロジー分野で、次いで通信サービス、消費者関連、ヘルスケア分野となっています。

株価収益率(PER)が高いグロース企業に積極的に投資することで大きな利益を上げていることで知られています。

PB池田
ヘッジファンドの中ではメジャーな投資手法ですが、それでも高リターンを狙えるんですね。

バイキング・グローバル・インベスターズ

バイキング・グローバル・インベスターズはコネチカット州グリニッジを拠点とするヘッジファンドです。

CEO兼リスクマネージャーであるアンドレアス・ハルボーセン氏が1999年に設立しました。

アンドレアス・ハルボーセン氏は実はノルウェー海軍のエリート特殊部隊で特殊工作部隊司令官を務めた異色の経歴です。

その後、海軍を辞めて渡米しスタンフォード大学でMBAを取得、モルガン・スタンレーに入社してヘッジファンド業界に足を踏み入れました。

バイキング・グローバル・インベスターズの主な投資戦略は、上場されていない企業に投資するプライベート・エクイティ(PE)戦略です。

PE戦略は上手く投資できれば高いリターンを期待できますが、優秀な投資対象はそこまで多くありません。

そのため、バイキング・グローバル・インベスターズは運用資産残高が高くなりすぎないように調整しています。

実際に「より小さな規模にリセットする」という理由で、2017年に約80億ドルもの資金を投資家に還元しています。

PB池田
運用資産残高の規模よりも利益率の高さを優先しているヘッジファンドなんですね。

シタデル

シタデルはイリノイ州シカゴを拠点とするヘッジファンドです。

創業者兼CEO兼最高投資責任者であるケン・グリフィン氏が1990年にウェリントンファイナンシャルグループを設立して、1994年にシタデルに社名変更しました。

シタデルの投資戦略は、特定の投資手法に固執せず様々な打ち手を繰り出すマルチストラテジー戦略です。

特に、2つ以上の市場・証券間における価格の歪みに焦点を当てるレラティブバリュー戦略を得意としています。

創業以来、レラティブバリュー戦略のうち、転換社債アービトラージ戦略や債券アービトラージ戦略に注力して大きな利益をあげてきました。

また、企業の連結、買収、資本再編、倒産、清算など会社再編に関連するイベントに焦点を当てるイベントドリブン戦略でも有名です。

レラティブバリュー戦略やイベントドリブン戦略は今でこそメジャーな戦略ですが、これらを早期から採用してシタデルは成功しました。

ただし、シタデルは投資家に対して強気な姿勢であることも有名です。

シタデルは2007年~2008年の金融危機の間、10か月間にも渡って投資家が資金を引き出すことを禁止して批判を集めました。

また近年では、手数料を支払わずに資金を引き出せる額を四半期で6.25%とし、全額を引き出すには4年かかる条件に変更しました。

PB池田
シタデルは新規投資家を現在受け入れていないので、条件に不満があっても一度解約してしまうと再度投資できない可能性があります。

アメリカのヘッジファンドマネージャー報酬ランキング

Rank ファンドマネージャー名 報酬額 所属ファンド
1 イスラエル・イングランダー 38億ドル ミレニアム・マネジメント
2 ジェームズ・シモンズ 26億ドル ルネッサンス・テクノロジーズ
3 チェイス・コールマン 25億ドル タイガー・グローバル・マネジメント
4 ケン・グリフィン 18億ドル シタデル
5 スティーブ・コーエン 17億ドル ポイント72
5 デビッド・テッパー 17億ドル アパルーサ・マネジメント

こちらが2020年のアメリカのヘッジファンドマネージャー報酬ランキングのTOP5となります。

データは世界的に有名なアメリカの金融専門誌Institutional Investor誌が提供しているランキングから引用しています。

ランキングを見てみると、さっきまで紹介していたヘッジファンドの説明でもちょこちょこ出てきていた人物ばかりですね。

TOP5にランクインしているほとんどのヘッジファンドマネージャーが、運用資産残高か利益のランキングで上位のファンドに所属しています。

当たり前と言えば、当たり前のことですよね。笑

ちなみにここまで来るとわかるかもしれませんが、このランキングは世界ランキングのTOP5とも完全に一致します。

PB池田
どうやったら使い切れるのかわからないような途方もない金額を1年で稼げるのは、まさにアメリカンドリームですね。

【参考】世界のヘッジファンド利回りランキング

Rank ヘッジファンド名 利回り
1 アンデュラン・コモディティーズ・ディスクレショナリー・エンハンスド
(Andurand Commodities Discretionary Enhanced)
+154%
2 ブレバン・ハワード・ユーエス・オポチュニティーズ
(Brevan Howard U.S. Rates Opportunities)
+98.8%
3 ウェストベック・エナジー・オポチュニティー
(Westbeck Energy Opportunity)
+84%
4 アンデュラン・コモディティーズ
(Andurand Commodities)
+68.6%
5 ブレバン・ハワード・エフジー・マクロ・マスターファンド
(Brevan Howard FG Macro Master Fund)
+60.5%

出典:Bloomberg

こちらが2020年の世界のヘッジファンドの利回りランキングのTOP5となります。

データは世界の最新金融ニュース、マーケット情報、市場の分析や、マーケットデータ、金融情報を提供しているBloombergから引用しました。

このランキングの上位に登場するヘッジファンドは、ケイマン籍の規模の小さなファンドや資産家のファミリーオフィスなどがほとんどです。

アメリカの大手ヘッジファンドであれば、ミレニアム・マネジメントが+25.8%で世界16位に付けているのが最上位です。

これには明確な理由が2つあります。

1点目は、大手ヘッジファンドは年金基金などの機関投資家が顧客なので、あまりリスクを取らず+15~+30%程度を目指して運用しているからです。

2点目は、資産運用残高が大きくなるとある程度市場規模が大きな投資対象にしか投資できないので、そもそも飛びぬけた利回りを狙うのは難しいのです。

これに対して、規模が小さかったり個人や家族の資産のみを運用しているようなファンドは、高いリスクを取って高利回りを狙えます。

PB池田
このランキングに載らないような数億ドル規模のファンドであれば、+200%とか+300%というヘッジファンドも世界には存在します。

アメリカのヘッジファンドは日本人が投資するにはハードルが高い!

ここまでアメリカのヘッジファンドをランキング形式で紹介してきました。

アメリカはヘッジファンド発祥の地であり、現在でも運用資産残高や利益ランキングの上位はアメリカのヘッジファンドがほとんどでしたね。

これを知ってしまうと当然、日本在住の個人投資家がアメリカのヘッジファンドに投資できるのか気になりますよね?

結論から書くと、アメリカを含む海外の大手ヘッジファンドに日本在住の個人投資家が投資するのは難しいです。

まず、一番の問題は海外の大手ヘッジファンドで新規投資家の受け入れを行っているファンドが、ほとんど存在しないことです。

必要な資金は基本的に既存投資家の増資で賄えるし、場合によってはルネッサンスのように身内の資産しか運用しないファンドもあります。

そして、もし幸運にも新規投資家を受け入れるタイミングに出会えたとしても、2つの高いハードルが立ちはだかります。

ハードル①最低出資額が1億円を超える

アメリカのヘッジファンドで利回りが高く運用資産残高も多い有名なファンドは最低出資額が1億円を超えるのが一般的です。

原則、機関投資家か一部の富裕層向けであり、規模が大きければ大きいほど一般の個人投資家は相手にしていません。

数百万円~数千万円くらいの個人運用では、投資を検討することすらできません。

ハードル②英語力が必須

とはいえ、アメリカにも最低投資額が低くて利回りが良いヘッジファンドは存在するかもしれません。

しかし、そんなヘッジファンドを探すためには高い英語力が求められます。

ネットの検索で見つかればまだいいですが、そうでなければ現地の投資家とコミュニケーションを取る必要も出てくるでしょう。

また、口座の開設や契約など英語でやりとりが行われますし、その国の税制を理解することも大切です。

以上のように2つの高いハードルがあるのですが、それをクリアできる仕組みもあるにはあります。

例えば「海外ヘッジファンドを仲介してくれるサービス」や「海外ヘッジファンドに投資している公募投資信託」がそれにあたります。

ただし、このような「日本から簡単に投資できる仕組み」は仲介会社手数料や投資信託手数料などの無駄なコストが発生しています。

投資先の海外ヘッジファンドはとても魅力的な利回りなのに、手数料を差し引いた利益を計算するとイマイチ…となります。

最終的な結論は冒頭に書いた通り、アメリカを含む海外の大手ヘッジファンドに日本在住の個人投資家が投資するのは難しいです。

PB池田
しかし、高利回りのヘッジファンドで資産を運用したいというのであれば、アメリカのヘッジファンドにこだわる必要はありません。

日本在住なら国内から投資できるヘッジファンドがおすすめ!

第1位ベイビュー・ アセット・マネジメント
第2位エピック・パートナーズ・インベストメンツ

アメリカのヘッジファンドに投資するのは現実的ではありませんが、日本在住なら国内から投資できるヘッジファンドがおすすめです。

実は国内ヘッジファンドにもアメリカのヘッジファンドに見劣りしない運用実績のファンドは存在しています。

ただし、ほとんどのヘッジファンドは情報を公開していないので、公式HPでは運用実績などを確認できません。

そこで、私が実際に投資したり問い合わせたりして得た情報をもとに、国内ヘッジファンドを比較してランキング付けしました!

ベイビュー・ アセット・マネジメント

  • 運用会社名:ベイビュー・ アセット・マネジメント
  • 投資手法:日本の中小型株式を対象としたロングショート戦略
  • 運用開始:2014年
  • 許認可:第二種金融商品取引業
ベイビュー・ アセット・マネジメントの特徴
  • 市場下落時でも大幅なマイナス運用を回避
  • 利回りから手数料控除が必要
  • 最低投資額1,000万円と高い
利回り 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 Total
2014年度 +1.23% +2.42% +0.49% -0.13% +0.99% +3.85% -2.10% +0.60% +1.14% +8.71%
2015年度 +2.54% +3.22% +1.75% +1.03% -1.05% -1.49% +1.38% +2.26% +1.88% -2.18% +2.53% +5.22% +18.23%
2016年度 -2.07% +4.80% -1.19% +0.94% -0.12% +3.86% +3.16% +1.35% +1.14% +3.41% +1.58% +1.34% +19.51%
2017年度 -0.26% +4.42% +1.27% +2.20% +2.77% +4.03% +2.56% +0.92% +2.42% +4.67% -2.06% -4.20% +19.95%
2018年度 -0.71% +0.04% -1.86% +0.08% +0.72% -0.24% -4.11% -2.07% -1.42% +1.27% +1.16% +2.32% -4.89%
2019年度 +2.16% -1.33% -1.21% -0.43% -2.08% -0.64% +3.54% +1.82% +2.65% -2.26% -8.16% -1.79% -7.96%
2020年度 +6.66% +9.61% +5.79% +1.96% -0.62% +6.26% -1.54% +4.37%

ベイビュー・ アセット・マネジメントは、2015~2017年の3年間は+20%程度とアメリカのヘッジファンドに劣らない高パフォーマンスです。

日本の中小型株式を投資対象としているので、市場下落時は一定のマイナス運用を避けられないようで近年は成績が振るっていません。

また、開示される利回り(上表)から成功報酬と信託報酬が差し引かれるので、実際の利回りはもう少し下がります。

最終的な利益がどれくらいなのかわかりづらいのは、少しマイナスポイントですね。

最低投資額は1,000万円とヘッジファンドの中では低い方となっていますが、一般の個人投資家目線では高く感じます。

PB池田
中小型株式への投資自体がやや斜陽なので、今後復活できるのかは注目です。

詳細はこちらの記事にまとめていますので、ご興味ありましたらご覧ください。

エピック・パートナーズ・インベストメンツ

  • 運用会社名:エピック・パートナーズ・インベストメンツ
  • 投資手法:日本株式を対象としたマーケット・ニュートラル戦略
  • 運用開始:2011年
  • 許認可:第一種・第二種金融商品取引業
エピック・パートナーズ・インベストメンツの特徴
  • マイナス運用を出しにくい投資手法
  • 大幅なプラス運用は期待できない
  • 当初半年は資金がロックされる
利回り 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 Total
2011年 +2.09% +0.38% +0.01% +4.53% -3.45% -4.38% -1.61% +11.01% -1.60% +2.55% +9.00%
2012年 +2.30% +6.05% -0.29% +2.15% -8.78% +1.48% -5.84% -9.61% -1.63% +0.28% +0.77% -0.71% -14.07%
2013年 +11.36% +2.57% +1.43% +14.44% +7.46% +1.93% +3.77% +0.67% +0.51% +3.33% -5.39% +3.07% +53.66%
2014年 +7.64% +0.92% +3.59% +3.63% +1.89% +5.28% -2.17% +2.07% +0.65% -0.96% -2.24% -1.19% +20.28%
2015年 -8.54% -0.43% -2.08% +7.29% +2.80% +1.09% -0.93% +1.99% +1.27% +2.30% +1.75% +1.38% +7.35%
2016年 -1.64% +1.09% +6.91% +0.90% -2.41% -3.84% -1.45% +1.78% +2.17% +1.09% +2.05% -0.81% +5.55%
2017年 +2.16% -1.55% -1.69% -0.51% +1.93% +1.12% +1.37% +0.37% +1.42% +1.11% -0.04% +0.67% +6.45%
2018年 +1.78% -2.45% -2.57% -3.10% +2.95% -2.21% +3.47% +3.47% -3.97% -0.86% -9.20% -2.40% -14.76%
2019年 +6.79% +0.73% +1.53% -0.11% +0.78% +3.00% +1.94% -1.15% +3.10% +1.78% +0.76% +2.24% +23.35%
2020年 -0.09% +0.37% +1.24% +4.52% +1.05% +3.64% +4.74% +1.20% -0.26% -1.46% -9.00% +3.07% +8.58%

エピック・パートナーズ・インベストメンツは、10年間で2回しかマイナス運用になっておらず安定した運用ができています。

損失を出しにくい運用を行っているのですが、その分、大きな利益も期待しにくく+10%弱くらいが期待値となります。

最低投資額は1,000万円とヘッジファンドの中では低い方となっていますが、一般の個人投資家目線では高く感じます。

エピック・パートナーズ・インベストメンツに投資するためには「ヘッジファンド証券」という販売会社を通す必要があります。

そのため、運用会社と販売会社で二重の手数料となっているのは残念です…。

また、解約申請は月に1回なのですが当初6ヶ月は解約申請ができない縛りがあるのでご注意ください。

PB池田
安定感はあるのですが、ヘッジファンドとしては利回りが低いのとコストが割高となっています。

詳細はこちらの記事にまとめていますので、ご興味ありましたらご覧ください。

アメリカのヘッジファンドのまとめ

今回のまとめ
  • アメリカのヘッジファンドは世界の上位を独占
  • 日本の個人投資家がアメリカのヘッジファンドに投資するのは難しい
  • 国内にも優秀なヘッジファンドは存在する

アメリカのヘッジファンドについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

アメリカはヘッジファンド発祥の地であり、現在でも運用資産残高や利益ランキングで世界の上位を独占しています。

私も彼らに資産を運用してほしいと考えて調査したのですが、アメリカの大手ヘッジファンドに日本在住の個人投資家が投資するのは難しいとの結論でした。

しかし、実は国内ヘッジファンドにもアメリカの大手ヘッジファンドに見劣りしない運用実績のファンドは存在しています。

国内ヘッジファンドであれば個人投資家を受け入れているファンドもあるので、当ブログではそういったファンドを調査・解説しています。

当ブログの情報が、資産運用の検討材料になれば幸いです。

PB池田
アメリカのヘッジファンドへの投資方法を知っている、ブログに記載のファンドの詳細や投資方法を聞きたいなど、是非情報交換しましょう!

※日本国内ヘッジファンドを選ぶ時のポイントや詳しい情報は、こちらの記事で解説していますのでご参考にしてください。

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具体的な投資方法や利回りなどを公開できないところもありますので、気になる記事がありましたらお気軽にお問い合わせください。

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