個人で投資できるヘッジファンドって存在するの?
ネットで調べても情報が少なく、どのヘッジファンドがいいのかわからない…。
そんな思いから、こちらの記事に辿り着いたのではないでしょうか?
新聞やニュースなどで「ヘッジファンド」という単語を目にすることが増えてきましたが、扱う金額があまりに巨額で違う世界の話みたいですよね。
確かに大半のヘッジファンドは機関投資家や一部の富裕層向けですが、実は最近では個人投資家にすそ野を広げるファンドも増えてきました。
ただし、ヘッジファンドは情報を公開していないため、自分で問い合わせたり面談しないと情報が手に入らないので投資までのハードルが高いです。
そこで、私が実際に面談や資料請求して得た情報をもとに、個人投資家向けヘッジファンドを比較してランキング付けしました!
まずはファンドを選ぶポイントを解説しますが、おすすめの個人投資家向けヘッジファンドを早く知りたい!という場合は以下のリンクをクリックしてください。

個人投資家向けヘッジファンドを選ぶポイントは5つ!
日本の個人投資家が投資することのできるヘッジファンドは調べればいくつか出てきますが、その全てが優秀なわけではありません。
なかには運用が安定していなかったり手数料が高すぎるような、劣悪な個人投資家向けヘッジファンドも存在します。
今後の利回りが高いのかは気になると思いますが、個人投資家向けであることを考えると以下のポイントもしっかり押さえておきましょう!
- 運用の安定性
- 投資のハードル
- 資金の流動性
- 手数料のシンプルさ
- 企業の信用力
それでは、各項目について詳しく解説していきます。
運用の安定性
ヘッジファンドを評価するうえで過去の運用実績は非常に重要で、特に直近3~5年間の運用の安定性は必ず確認しましょう。
平均の利回りが高いというのは素晴らしいことなのですが、個人投資家向けであれば安定性も加味したほうが望ましいです。
極端な例ですが、以下のような2つのファンドに100万円ずつ投資したとします。
ファンド① | 利回り | ファンド② | 利回り | |
---|---|---|---|---|
投資開始 | 100万円 | 100万円 | ||
1期目 | 110万円 | +10% | 70万円 | -30% |
2期目 | 121万円 | +10% | 119万円 | +70% |
3期目 | 133万円 | +10% | 107万円 | -10% |
平均利回り | +10% | +10% |
ファンド①もファンド②も平均利回りは同じで+10%なのですが、運用の結果に差があるのがお分かりいただけたでしょうか。
また投資のプロである機関投資家ではない一般の個人投資家が、-30%などの大きな損失を抱えるのは精神的負担が大きいです。
最終的な投資成績と精神面の両方の意味で、運用の安定性は重要だと言えるでしょう。
ただし、ヘッジファンドへの投資にはリスクがあり元本保証もありません。
元本保証や毎月・毎年固定の利回りを謳っている場合は、詐欺やポンジスキームの可能性があるのでご注意ください。
投資のハードル
日本から個人投資家が投資する場合の主な投資ハードルは「投資条件(最低投資額など)」「投資手続き」「言語」だと思います。
個人投資家向けのヘッジファンドでも、最低投資額が1億円であったり、保有資産が数億円以上であることを条件にしているファンドもあります。
仮に1億円の投資余力があったとしても、いきなり全資金を投入することはないと思いますので、条件が厳しすぎるところは避けたいですね。
最低投資額が100万円~1,000万円のファンドも増えてきましたので、まずはそちらで資金を増やしてステップアップしていきましょう!
また、海外の優秀なヘッジファンドを「紹介」している投資助言業者もいますが、個人的にはあまりお勧めしていません。
海外ヘッジファンドへの投資をワンストップで仲介してくれるのであればいいのですが、紹介だけの場合は手続きに手間がかかります。
契約のやり取りや契約書は英語なので、よほどビジネスで使い慣れているという場合以外は難易度が高いです。
英語が得意な弁護士や司法書士を雇う手もありますが、その手間や出費をしてまで投資する価値のある利回りのファンドなのかは冷静に考えましょう。
資金の流動性
ヘッジファンドは年金基金の資産などを長期間運用することが多いので、当初1年は解約できなかったり解約タイミングが限られていることがあります。
機関投資家にとっては大した問題ではないですが、ライフサイクルの短い個人投資家にとっては大切です。
個人投資家向けヘッジファンドでは解約や出金に柔軟なファンドも増えてきましたが、契約内容はしっかり確認しましょう。
しばらくは使わない資金だと思っていても、急にお金が必要になることはあるので、資金拘束が厳しいファンドは避けましょう。
手数料のシンプルさ
ヘッジファンドの手数料は「完全成功報酬型」といって、運用で資金が増えた場合のみ手数料が発生するパターンが多いです。
そして一般的には、ヘッジファンドの利回りは「手数料を差し引いた後の利益」を提示するものです。
ただし、中には手数料を引く前の実績を利回りとして提示する悪質なヘッジファンドも存在します。
手数料体系を複雑にしたり、その他の手数料がかかりますといった曖昧な表現をしているヘッジファンドにはご注意ください。
企業の信用力
どれほど利回りが良くても、そのヘッジファンドがポンジスキームだったり詐欺会社であれば大切な資産を失う可能性があります。
残念ながら個人投資家向けヘッジファンドを名乗る詐欺会社が多数存在するのは事実です。
投資を検討しているヘッジファンドが信用できる企業なのかを見極めることは非常に重要です。
ただし、個人投資家がヘッジファンドの内部情報を把握して、詐欺会社ではないことを判断するのは不可能に近いです。
そのため、金融庁や財務局などが管轄している金融関連の許認可を取得しているかどうかを、判断基準にすることをお勧めします。
【2022年最新】プライベートバンカーが厳選した個人投資家向けヘッジファンドランキング!
個人投資家向けヘッジファンドをランキング付けするにあたり、以下のヘッジファンドに問い合わせや面談を行いました!
- 暁翔キャピタル
- ハヤテインベストメント
- ベイビュー・ アセット・マネジメント
- アズカルアセットマネージメント
- エアーズシー証券
- フロンティアキャピタル
- エピック・パートナーズ・インベストメンツ
- 武士道アセットマネジメント
- Unearth International Limited
- ストラテジックキャピタル
- トータスパートナーズ
- ヘッジファンドダイレクト
- BMキャピタル
- Japan Act
- ミョウジョウ・アセット・マネジメント
- プルーガ・キャピタル
※順不同
上記のヘッジファンドを「運用の安定性」「投資のハードル」「資金の流動性」「手数料のシンプルさ」「企業の信用力」で評価しました。
今回は「個人投資家向けヘッジファンドランキング」なので、問い合わせた結果、一般の個人投資家を対象としていないファンドはランク外としています。
それでは、個人投資家向けヘッジファンドおすすめランキングを1位から見ていきましょう!
エアーズシー証券

総合評価 | ![]() 4.2 |
---|---|
運用の安定性 | ![]() 直近5年-7~+29% |
投資のハードル | ![]() 最低投資額10万米ドル |
資金の流動性 | ![]() 解約タイミング毎月 |
手数料のシンプルさ | ![]() 証券会社手数料が別で必要 |
企業の信用力 | ![]() 第一種・第二種金融商品取引業 |
エアーズシー証券の概要
- 運用会社名:WMQS グローバル・マネジメント LLC
- 投資手法:世界株式のロングショート戦略
- 運用開始:2009年
- 許認可:第一種・第二種金融商品取引業
エアーズシー証券の利回り
利回り | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | Total |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2009年 | -6.42% | -8.69% | +7.16% | +11.00% | +11.60% | -0.82% | +9.36% | +2.46% | +4.38% | -2.11% | +3.93% | +1.71% | +36.18% |
2010年 | -4.01% | +1.88% | +4.64% | -0.40% | -9.69% | -3.28% | +7.16% | -4.38% | +9.92% | +4.62% | -2.45% | +7.40% | +9.90% |
2011年 | +2.72% | +2.76% | +0.19% | +4.72% | -1.91% | -0.02% | -3.76% | -8.63% | -9.46% | +12.70% | -1.05% | +0.61% | -3.54% |
2012年 | +6.07% | +3.68% | +1.63% | -1.40% | -8.61% | +6.63% | +2.48% | +3.26% | +3.04% | -2.25% | +3.78% | +2.29% | +21.52% |
2013年 | +6.68% | +1.25% | +2.19% | +2.16% | +1.02% | -2.66% | +6.25% | -2.45% | +5.55% | +3.14% | +2.54% | +4.44% | +34.00% |
2014年 | -1.57% | +5.06% | +0.87% | +2.93% | +2.42% | +1.86% | -1.16% | +3.10% | -1.62% | +1.44% | +3.01% | -0.18% | +17.12% |
2015年 | -0.91% | +5.80% | -1.15% | +3.50% | +0.07% | -1.80% | +3.21% | -5.93% | -1.44% | +7.09% | +0.81% | -1.23% | +7.57% |
2016年 | -6.44% | -2.04% | +9.14% | +4.73% | +2.19% | -2.48% | +5.16% | -1.33% | +2.42% | -1.43% | +2.88% | +2.05% | +14.80% |
2017年 | +1.56% | +3.77% | +2.62% | +1.30% | +0.57% | +0.03% | +4.02% | +2.20% | +3.04% | +1.94% | +3.79% | +0.88% | +28.86% |
2018年 | +7.74% | -4.46% | +0.64% | +0.15% | +2.16% | -1.29% | +3.35% | +1.60% | +0.11% | -9.78% | +0.41% | -6.46% | -6.81% |
2019年 | +9.25% | +1.87% | -0.18% | +4.81% | -6.24% | +5.67% | -1.00% | -3.58% | +2.73% | +2.75% | +2.56% | +1.90% | +21.47% |
2020年 | -1.32% | -7.87% | -12.36% | +12.44% | +4.26% | +2.84% | +4.06% | +6.55% | -3.28% | -4.07% | +10.42% | +4.38% | +13.90% |
エアーズシー証券のワールドクオント・ミレニアムファンドの利回りは好調であれば+30%程度で低調時でもマイナスを一桁に抑えています。
世界株式との相関が高いので、市場上昇局面では高リターンで市場下落局面では低リターンとなります。
エアーズシー証券の評価
- 市場下落時でも大きなマイナスを出していない
- 金融庁の許認可を取得している
- 世界トップレベルのヘッジファンド出身者が運用
- 証券会社手数料が別で必要
- 解約・出金タイミングは月に1回
- 最低投資額10万米ドルと高い
エアーズシー証券のワールドクオント・ミレニアムファンドは市場に影響されながらも比較的安定した運用がされています。
エアーズシー証券は海外のヘッジファンドを専門に取り扱っている個人投資家向けの金融商品販売会社です。
本ランキングではエアーズシー証券の販売するファンドの中で個人的に一番評価している「ワールドクオント・ミレニアムファンド」を対象にしています。
ワールドクオント・ミレニアムファンドの運営会社はミレニアム・マネジメントという世界トップレベルのヘッジファンドが設立したベンチャー企業です。
特定の有名ファンドマネージャーはいませんが、ミレニアム・マネジメントから派遣された優秀な人材が揃っているのだと思います。
通常、海外の有名ファンドの最低投資額は1億円を超えますが、エアーズシー証券を通すことで約1,000万円から投資可能です。
ただしその分デメリットもあって、ヘッジファンドへの手数料以外にエアーズシー証券への手数料も発生してしまいます。
ワールドクオント・ミレニアムファンドは世界株価指数(平均10%弱)を少し上回るくらいを目標としているので、利回りは+15%前後が目安です。
市場下落時でもあまり大きなマイナスは出ないように運用していますが、投資を始めるのであれば株価が下落しているタイミングがおすすめです。
逆に株価が高騰しているタイミングで投資してしまうと、投資後に下落するリスクが高くなると思います。
エアーズシー証券で取り扱っている他のファンドなど詳細はこちらの記事にまとめていますので、ご興味ありましたらご覧ください。
ベイビュー・ アセット・マネジメント

総合評価 | ![]() 3.8 |
---|---|
運用の安定性 | ![]() 直近5年-8~+20% |
投資のハードル | ![]() 最低投資額1,000万円 |
資金の流動性 | ![]() 解約タイミング半月 |
手数料のシンプルさ | ![]() 利回りから手数料控除必要 |
企業の信用力 | ![]() 第二種金融商品取引業 |
ベイビュー・ アセット・マネジメントの概要
- 運用会社名:ベイビュー・ アセット・マネジメント
- 投資手法:日本の中小型株式を対象としたロング・ショート戦略
- 運用開始:2014年
- 許認可:第二種金融商品取引業
ベイビューアセットマネジメントの利回り
利回り | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | Total |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014年度 | – | – | – | +1.23% | +2.42% | +0.49% | -0.13% | +0.99% | +3.85% | -2.10% | +0.60% | +1.14% | +8.71% |
2015年度 | +2.54% | +3.22% | +1.75% | +1.03% | -1.05% | -1.49% | +1.38% | +2.26% | +1.88% | -2.18% | +2.53% | +5.22% | +18.23% |
2016年度 | -2.07% | +4.80% | -1.19% | +0.94% | -0.12% | +3.86% | +3.16% | +1.35% | +1.14% | +3.41% | +1.58% | +1.34% | +19.51% |
2017年度 | -0.26% | +4.42% | +1.27% | +2.20% | +2.77% | +4.03% | +2.56% | +0.92% | +2.42% | +4.67% | -2.06% | -4.20% | +19.95% |
2018年度 | -0.71% | +0.04% | -1.86% | +0.08% | +0.72% | -0.24% | -4.11% | -2.07% | -1.42% | +1.27% | +1.16% | +2.32% | -4.89% |
2019年度 | +2.16% | -1.33% | -1.21% | -0.43% | -2.08% | -0.64% | +3.54% | +1.82% | +2.65% | -2.26% | -8.16% | -1.79% | -7.96% |
2020年度 | +6.66% | +9.61% | +5.79% | +1.96% | -0.62% | +6.26% | -1.54% | +4.37% | – | – | – | – | – |
ベイビューアセットマネジメントの利回りは2015~2017年の3年間は毎年+20%程度と好調でしたが近年は低迷しています。
日本の中小型株を投資対象としているので、日経平均株価に大きな影響を受けていますね。
ベイビューアセットマネジメントの評価
- 市場下落時でも大幅なマイナス運用を回避
- 金融庁の許認可を取得している
- 利回りから手数料控除が必要
- ヘッジファンドの利回りとしては少し物足りない
- 最低投資額1,000万円と高い
ベイビューアセットマネジメントは市場下落時でも大幅なマイナス運用となることなく安定運用ですが、ヘッジファンドとしては少し物足りない利回りです。
2015~2017年のような実績が続けばかなり優秀ですが、日本株式への投資なので市場下落時は一定のマイナス運用となってしまいます。
コロナ後の株高ではそこそこ高利回りとなっていますが、マイナス運用となる年があるのであれば好調時はもう少し高利回りを期待したいですね。
ベイビューアセットマネジメントでは上記の利回りから、成功報酬と信託報酬が差し引かれて投資家に還元されます。
わざわざ投資家側が計算しないと正確な利益がわからないのは難点ですね。
また、信託報酬はマイナス運用時でもかかってくる手数料なので、成績が悪いときは追い打ちをかけるようなイメージです。
ただ、第二種金融商品取引業の許認可を受けていますし、顧問弁護士は日本の四大法律事務所の1つなので社会的信用力は高いです。
詳細はこちらの記事にまとめていますので、ご興味ありましたらご覧ください。
エピック・パートナーズ・インベストメンツ

総合評価 | ![]() 3.4 |
---|---|
運用の安定性 | ![]() 直近5年-14~+23% |
投資のハードル | ![]() 最低投資額1,000万円 |
資金の流動性 | ![]() 解約タイミング毎月(当初半年は資金ロック) |
手数料のシンプルさ | ![]() 証券会社手数料が別で必要 |
企業の信用力 | ![]() 第一種・第二種金融商品取引業 |
エピック・パートナーズ・インベストメンツの概要
- 運用会社名:エピック・パートナーズ・インベストメンツ
- 投資手法:日本株式を対象としたマーケット・ニュートラル戦略
- 運用開始:2011年
- 許認可:第一種・第二種金融商品取引業
エピック・パートナーズ・インベストメンツの利回り
利回り | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | Total |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011年 | – | – | +2.09% | +0.38% | +0.01% | +4.53% | -3.45% | -4.38% | -1.61% | +11.01% | -1.60% | +2.55% | +9.00% |
2012年 | +2.30% | +6.05% | -0.29% | +2.15% | -8.78% | +1.48% | -5.84% | -9.61% | -1.63% | +0.28% | +0.77% | -0.71% | -14.07% |
2013年 | +11.36% | +2.57% | +1.43% | +14.44% | +7.46% | +1.93% | +3.77% | +0.67% | +0.51% | +3.33% | -5.39% | +3.07% | +53.66% |
2014年 | +7.64% | +0.92% | +3.59% | +3.63% | +1.89% | +5.28% | -2.17% | +2.07% | +0.65% | -0.96% | -2.24% | -1.19% | +20.28% |
2015年 | -8.54% | -0.43% | -2.08% | +7.29% | +2.80% | +1.09% | -0.93% | +1.99% | +1.27% | +2.30% | +1.75% | +1.38% | +7.35% |
2016年 | -1.64% | +1.09% | +6.91% | +0.90% | -2.41% | -3.84% | -1.45% | +1.78% | +2.17% | +1.09% | +2.05% | -0.81% | +5.55% |
2017年 | +2.16% | -1.55% | -1.69% | -0.51% | +1.93% | +1.12% | +1.37% | +0.37% | +1.42% | +1.11% | -0.04% | +0.67% | +6.45% |
2018年 | +1.78% | -2.45% | -2.57% | -3.10% | +2.95% | -2.21% | +3.47% | +3.47% | -3.97% | -0.86% | -9.20% | -2.40% | -14.76% |
2019年 | +6.79% | +0.73% | +1.53% | -0.11% | +0.78% | +3.00% | +1.94% | -1.15% | +3.10% | +1.78% | +0.76% | +2.24% | +23.35% |
2020年 | -0.09% | +0.37% | +1.24% | +4.52% | +1.05% | +3.64% | +4.74% | +1.20% | -0.26% | -1.46% | -9.00% | +3.07% | +8.58% |
エピック・パートナーズ・インベストメンツの利回りは稀に大きなプラスやマイナス運用がありますが、一桁台のプラス運用が多いです。
あまり大きなプラスは期待できませんが、大幅なマイナスも出しにくい投資手法を活用しています。
エピック・パートナーズ・インベストメンツの評価
- マイナス運用を出しにくい投資手法
- 金融庁の許認可を取得している
- 大幅なプラス運用は期待できない
- 当初半年は資金がロックされる
- 運用会社と販売会社でそれぞれ手数料がかかる
- 過去に運用していたファンドが実績悪化で解散
エピック・パートナーズ・インベストメンツはマイナス運用を出しにくい投資手法で安定運用ですが、資金ロックや二重手数料などで投資ハードルが高いです。
10年間で2回しか年間マイナス運用がないのは評価できますが、その際にマイナスが二桁となっているのは気になります。
例えば2016年から投資を始めた場合、3年間運用して資産が減少するということもあり得ることは認識しておきましょう。
エピック・パートナーズ・インベストメンツはヘッジファンドの数ある投資戦略の中で最もリスクを取らない戦略を採用しているので、高利回りは期待できません。
エピック・パートナーズ・インベストメンツの解約タイミングは毎月ですが、当初6ヶ月は資金がロックされてしまうのでご注意ください。
また、上記の利回りから証券会社の手数料を別途差し引かれます。
手数料額は業界水準レベルですが、利回りがそこまで高くないだけに投資家の利益に与える影響は大きいです。
詳細はこちらの記事にまとめていますので、ご興味ありましたらご覧ください。
ストラテジックキャピタル

総合評価 | ![]() 3.0 |
---|---|
運用の安定性 | ![]() 直近5年-22.69%~+76.35% |
投資のハードル | ![]() 最低投資額10万米ドル(資産条件有り) |
資金の流動性 | ![]() 解約タイミング四半期 |
手数料のシンプルさ | ![]() 早期解約の場合は解約手数料が必要 |
企業の信用力 | ![]() 第二種金融商品取引業 |
ストラテジックキャピタルの概要
- 運用会社名:ストラテジックキャピタル
- 投資手法:日本の小型株式を対象としたアクティビスト投資戦略
- 運用開始:2015年
- 許認可:第二種金融商品取引業
ストラテジックキャピタルの利回り
利回り | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | Total |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015年 | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | +4.86% | -0.64% | +4.19% |
2016年 | -6.55% | -6.47% | +9.56% | +0.66% | -0.64% | -7.65% | +6.85% | +0.32% | -2.36% | +4.93% | +7.70% | +2.63% | +7.37% |
2017年 | +1.03% | +1.09% | +2.56% | +1.72% | +2.49% | +4.77% | +1.15% | -0.19% | +5.02% | +1.49% | -2.13% | +2.62% | +23.65% |
2018年 | -1.63% | +2.26% | -0.55% | +1.90% | +0.03% | -1.78% | +1.01% | -9.64% | +3.06% | -4.63% | +0.01% | -13.96% | -22.69% |
2019年 | +13.08% | +1.18% | +3.74% | -3.09% | +13.50% | +2.24% | +8.24% | +1.72% | +4.67% | +6.41% | +4.49% | +3.09% | +76.35% |
2020年 | -0.97% | -15.37% | -3.67% | +2.03% | +7.76% | -6.18% | -8.09% | +17.60% | +4.23% | +0.49% | +2.83% | -0.46% | -3.50% |
ストラテジックキャピタルの利回りは、良い年は+76.35%ですが悪い年は-22.69%と振れ幅が非常に大きいです。
平均年間利回りを単純計算すると約14%なので一般的なヘッジファンドの利回り水準ですが、値動きが荒くリスクがかなり大きいヘッジファンドとなります。
ストラテジックキャピタルの評価
- 大幅なプラス運用となる可能性がある
- 企業価値の向上に貢献できる
- 高いリスク許容度が求められる
- 保有資産の条件が厳しい
- 12ヶ月以内の解約は解約手数料が必要
- 解約タイミングは四半期に1回
ストラテジックキャピタルは単年では大きなプラス運用となる可能性がありますが、マイナス運用のリスクも高く早期解約には解約手数料も必要です。
ストラテジックキャピタルの投資戦略は株価が割安な企業に投資して、事業提案を行うなどして株主価値を高めて投資リターン獲得を目指すアクティビスト戦略です。
対話を重視して企業の経営陣に働きかけていくので、その成果が出るまでに長い期間を要しますが大きな成果が出ればリターンも大きくなります。
ただしアクティビスト戦略は株を購入して株主になることが重要なので、全ての資金をロングしていてショートによるリスクヘッジは皆無です。
当然、市場が下落したからと言って株を売却すれば対話どころではありませんので、市場下落時はマイナス運用が避けられません。
ストラテジックキャピタルに投資するには「金融資産5,000万円以上&保有不動産などの資産合計が1億円以上」であることが条件となります。
また、投資から12ヶ月以内に解約した場合に換金代金の5.0%の解約手数料が必要です。
値動きも激しく長期投資が前提なので、十分な資産を保有していることが投資条件となっているんですね。
詳細はこちらの記事にまとめていますので、ご興味ありましたらご覧ください。
個人投資家向けヘッジファンドランキングのまとめ
- ヘッジファンドは機関投資家向けが多いが個人投資家を対象とするファンドもある
- 個人投資家向けヘッジファンドを選ぶときは「安定性」「投資ハードル」「流動性」「手数料」「信用力」を確認
個人投資家向けヘッジファンドのおすすめランキングについて、調査してまとめました。
ヘッジファンドは機関投資家や一部の富裕層向けがほとんどですが、最近では個人投資家を対象とするファンドも増えてきました。
しかし、ヘッジファンドの情報はネット上などには公開されていないので、どのファンドが優秀なのか判断が難しいです。
そのため、私が実際に面談して入手した情報からまとめた本ランキングが、投資判断の参考になれば幸いです。
このブログを始めてからメールやLINEで個人投資家の方と繋がりも増えて、私が逆に教えていただくこともあります。
このヘッジファンドについて教えてほしいとか、こんな面白いヘッジファンドあるよなど、ドンドン情報交換していきましょう!